スマホと思い出した記憶
傍らにあるスマホ
正直
特に開く理由が無い
いらないかも、と不意に思ってしまうけれど
無ければ楽かもしれないと思ってしまうけれど
無いと困るよねと思い直す
スマホ持つ前何して過ごしてたんだろう?
今じゃお財布よりスマホを忘れてしまうことの方が
怖いよ
電車の中とか何見るでもなくスマホ開いてないと
苦痛で仕方ない
(でも最近は
本を持ち歩いて読んでたりすることの方が増えた)
誰かからLINEが来る訳でもない
ツイッターをさっきから開いて閉じてを繰り返すばっかりで
ゲームのHPは回復してないし
スタミナ少しでも回復したらゲームを巡って暇を潰す
もはや、する事がない
スマホを開いていてもする事がない
なのに見てる
スマホとは依存関係だなあ、笑えないね
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通学電車の中、ある時
スマホ要らない、要らないやと思った
充実してるように見える知ってる友人と知らない誰かの
投稿を見ながら
冴えない自分の毎日が嫌になってしまったんだと思う
学校と家の往復
私はすぐ体調を崩すのでそれが外に出る精一杯だった
羨ましいんだな、自分
羨ましいなら自分もそうしたらいいじゃない、と言われる
そうだね、と答えながら黙ってしまう
他になんて言っていいか分からないから
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小学生の時、担任の先生に
どうしてお友達を作らないのですか?と聞かれて
黙ってしまった時と同じ気持ちになる
やっとやっと言えた言葉が
1人でいるのが好き、なので
それは変です
お友達と仲良く遊びなさい、そんな返事が帰ってきた
先生や周りの大人にとって
おそらく同学年の人間にとっても
友達が、居て当たり前なんだろう
だからそんな事聞くんだと感じて悲しかった
人付き合いが苦手でも友達くらい、いるでしょ
居ないのは変だからだ、と冷たく言われた
あの目を、あの時間を思い出す
何年も前、終わった時間、過ぎ去ったのに
苦しくなる
忘れさせて欲しい
辛い記憶はどうして消えてくれないのだろう
暇だと変なことを考えてしまうから嫌だ
終